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| 湯原県鶴立鎮中心小学校。 ここ鶴立鎮は、満州国時代には三江省鶴立県鶴立鎮の行政区分になっていました。満蒙開拓団とか満蒙開拓青少年義勇軍と呼ばれた開拓農民が集団移住してきた土地です。義父の故郷の地からも多くの人達が「五族協和」、「王道楽土」の夢を抱いてこの地にやって来ています。しかし気候風土、厳しい食料事情、激しい労働で「屯墾病」(一種のノイローゼ)になる人が多かったという文献があります。それによれば、終戦の昭和20年8月当時、義父の故郷の県からの在満開拓団は約1,630名いたとされていますが、男性のほとんどは徴兵されており、残っていたのは老人、婦女子、病弱者で、帰国できたのは1,069名、死亡者383名、消息不明者178名となっています。残留孤児調査で、この鶴立県(当時)の名前を見かけました。計り知れない苦労があったところです。それは日本人ばかりではないはずです。 1998年7月22日撮影。 |