国会議事堂近くのシンガポール川の川沿いに立つトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿。東南アジア交易に於いてシンガポールは地理的重要性を持つと見たイギリスは、1819年にラッフルズを送り込んで、恫喝外交により対岸のジョンホール王国からシンガポール島を割譲させて1826年から植民地とした。この像が建っている所がラッフルズの上陸地とされています。シンガポールの歴史はその後、太平洋戦争下での山下奉文中将による占領と昭南島と称した日本軍による支配、大戦後のイギリスによる再植民地化、更にはイギリスの没落によるマレーシア連邦の一員時代を経て1965年にシンガポール共和国として独立するまでの約１世紀半、複雑な経緯を持っているようです。ちなみに1965年の独立の指導者がリー・クアンユー(後の同国首相)。山下奉文中将の像は一つもありませんが、ラッフルズ卿の像は、ここ以外でも見かけました。 　2001年7月22日撮影。